DVTといえばホーマンズ徴候? フィジカルの教科書”マクギー”の視点から
復習シリーズ 第5段
後輩NPが入ったので、情報整理もかね、勢いでやってはみているのもも
シリーズ化するかはいまだ自信なし。
何か使いの仕事が来た日には、、、
前回の”入院患者の発熱”の6Dの中にあったD
DVT:深部静脈血栓症
教科書で身体所見として記載されているのを見たことある人も少なくない
ホーマンズ徴候(N Engl J Med 1944;231:51-60)
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM194407132310203
そしてこのサインの主人公?
Dr. John Homans(1877–1954)
Dr. Homansが残した言葉
「このサインをHomans' Signとも名付けていないし、素晴らしく正確なテストであるとも全く述べていない」
ホーマンズ徴候(N Engl J Med 1944;231:51-60)→1994年(昭和19年)
その頃の世界と言ったら、、、→こちらを参照
前置はここまでにして
フィジカルの教科書”マクギー”よりDVTの所見についてまとめてミタ
指標は尤度比
3以上だとそれっぽい確率↑
0.3以下だとそれっぽくない確率↑
3以上、、、なし
NSは有意差なし
左右差が確認できても尤度比2.1
例えば、左人工股関節全置換術を行いました
DVTリスクは高いです
左下肢と右下肢の太さが違ったらDVT
とは言い切れないです
手術の影響もあるでしょうし、、、
尤度比で考えると、最良の所見はないのか、、、
ってことで生まれたのが
Wells Scoreは肺塞栓だけじゃない!
このスコアリングで点数を出し
点数によって尤度比UP!
3点以上で5.9 !
使わない手はないですね!
もちろん令和の医療なので
エコー等非侵襲的な検査も取り入れながら、検査前確率を上げていきましょ!