NPの存在価値とは?
昨日、無事ZOOMでの学会発表を終えることができました。
年明け早々、大会長より御提案(無茶振り?)していただき、後日発表予定のものを、学会のテーマでもあった「NPの存在価値」という視点から再構成して発表させていただきました。
今回の発表を通して思ったことを以下の4項目に分けてまとめてみます。
• 学会発表のざっくりとした内容
• NPの前に看護師の存在価値とは?
• 存在価値をスマホに置き換えてみる
• これからが勝負!
• 学会発表のざっくりとした内容
内容としては、海外プライマリーNPのコンピテンシー、日本総合診療専門医のコンピテンシーと当院NPの行動特性を照らし合わせ、現状と課題を検討しました。
各コンピテンシーと結果は下記リンクへ
https://drive.google.com/file/d/1gq19Ok1OA_jLenF8yTisRxUXyUJsJlAE/view?usp=drivesdk
まとめとしては
NPの存在価値を高めるためには、まず看護の存在価値をしっかり明確にし、共通認識する必要があるのかな?と感じます。
• NPの前に看護師の存在価値とは?
最近SNS上でも看護についての記載をよく目にします。
先日バズっていたのが「看護師はもっと勉強しろ!」って内容であったり、「もっと考えよう(アセスメント)」ってものだったり。
国内に看護師は約122万人もいますから。色んな方がおられると思います。
そんな中、何気に思ったのが
看護師個人ではなく、看護師は施設や地域でどんな存在価値として利用者にとらわれているのだろう?
そしてそれを各々の看護師が自覚しているのかだろうか?
という事です。
• 存在価値をスマホに置き換えてみる
iPhoneにしろAndroidスマホにしろ、令和3年の今だから需要はあるけど、平成3年だったら全く受け入れられないと思ういます。
電話を携帯するという当たり前
4G.5Gの通信環境
ネットが根付いた社会
これらが揃って初めて成り立ちますよね。
これをNPに当てはめると
法制化(通信環境)
タスクシフト(ネット社会で色々な事が手軽にできる)
医療の中で看護の存在価値(生活のなかで携帯の存在価値)
NP云々って、これらが揃わないと平成3年にiPhone12ってすごく良いんです!って言ってるようなものに見えてきました。
• これからが勝負!
昨今医療技術の進歩やCOVID対応など、医療、看護を取り巻く状況は目まぐるしく変化し、なかなかそこまで目が向かないことも事実。
しかし、どうしても専門職であり、利用者と感覚に差が出てしまいがちの医療職。意識的に視線を持っていかなければ、その感覚の差は大きくなる一方であり、結果各々が持ち合わせる医療感と存在価値に解離が生まれるのではないだろうか?
コロナ時代において、ITの価値は益々高まっている。
菅内閣に変わり、さっそく通信費さげよう!と動きが始まりました。背景には国民ニーズと海外との通信費比較(日本は高い)があります。
私たちNP(ベースにある看護師)がもっと現場に、地域に、人々に必要とされるコンテンツである事を知ってもらう。その前に必要とされるソフトを提供できるのか、我々自身が創作し自覚していく事が課題だと思います。
先日拝聴したNewsPicksでは「国のリーダーシップではなく、医療の現場力で現実問題日本は支えられている」と表現されていました。
コロナを乗り越えたあと
医療者、我々看護者はどのように価値をアピールし
どれだけの利用者はその存在価値を受け入れてくれるだろうか?
今回、このような考えるきっかけを提案(無茶振り)してくださった大会長を初めて、御多忙な折運営してくださった学会スタッフの皆様に感謝いたします。