入院患者の”発熱のミカタ” Vol.2 〜NPでの学びを看護に繋げる〜
入院患者の発熱については、深部膿瘍を入れた7Dも言われていますが、看護としてあまり介入ポイントが見当たらなかったので、6Dでまとめています。
Major3:3つの感染症
まずは3つの感染症をおさえていきましょう。
→肺炎,尿路系,肝胆道系の感染症
Vital→qSOFA、SIRSで重症度判定
まずは問診8割です
→嚥下は?痰増えてない?膀胱留置カテーテル歴は?頻尿?最近薬始まった?
意外と重要なワード
「ご飯食べれてる?活動性落ちてない?」
臓器別所見としては
肺炎:呼吸状態、喀痰の状態、誤嚥エピソード、嚥下障害の有無など
尿路感染症:尿性状、残尿感、膀胱刺激症状、下腹部痛、腰痛、CVAT
肝胆道感染症:腹痛、マーフィー徴候、黄染
6D:医原性3つ+寝たきり3つ
Device:デバイス
点滴留置→静脈炎?:刺入部から血管の走行の沿って発赤がある?ない?痛みは?
カテーテル類からの感染?:CV大丈夫?ドレーンは?
経鼻胃管からの副鼻腔炎?:長期留置で副鼻腔炎ありえます。前頭洞・上顎洞の圧痛を確認
Drug:薬剤
新規薬剤はないですか?
比較的徐脈はありますか?
緊急性がないことが多いので、鑑別は最後にしています。
Difficile下痢→CDトキシン
抗菌薬使用歴は?
PPI長期使用は?
”プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用は、抗菌薬単独よりも CDI のリスクを上昇させる可能性がある”
院内で流行り?(大きな声では言えませんが意外とあるある、、、)
CDトキシンの検査の特性はご存知ですか?
陰性だからといって油断は禁物です。
Decubitus:褥瘡
スキントラブル?
DTI(深部組織損傷)?
MDRPU(医療関連機器圧迫損傷)?
DESIGN-Rも2020に変更され、新たな用語、ポイントも出ています。
目に見えるものだけでなく、リスクから介入していきましょう!
DVT:深部静脈血栓
下腿左右差,圧痛、ホーマンズ?(尤度比低い)→ 8割は無症状!
DVT–Wells scoreで確認
cppD:偽痛風
特に寝たきりの方は関節を動かさないので、多動的に動かさなければ自覚症状がない場合があります。
そして意外と知られていない
頸椎にピロリン酸カルシウムが沈着して発症します。
検査プラン
呼吸・循環が落ち着いていたら、これらを確認したあとに検査に進んでも遅くはありません。
ちなみに行う検査としては
病棟看護を行う中で確認できる項目も少なくありません。
一つでも頭に入れて、早期に介入することgあ、患者さんの苦痛緩和の近道になりますからね!