JNPゾエの看護?覚書in城東

東京で働くJNP(診療看護師)のブログです

医療あるあるABC。整形外科のレントゲンのミカタにもあった〜四肢編〜

診療看護師として現在整形外科に配属してますが、見ることの多いレントゲン写真。

今回は、レントゲンのミカタを復習。まとめてみました。

撮り方や〇〇signはまたそのうち、、、

 

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整形外科領域では単純X線写真の読影が画像診断のキホン。

その中でABCSがチェックポイントとなっている。

それらを理解した上で、教科書的な〇〇signなど覚えていくと良いらしい。

 

A:Alignment配列

骨相互の位置関係を確認する。

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骨折により骨相互の位置関係がずれている。

一目瞭然のThe 骨折

 

Bone

骨皮質の連続性の有無・骨梁の乱れの有無・変形を確認する。

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写真は右大腿骨頸部骨折。

右大腿骨頸部の骨皮質の連続性が途絶えており、部位に骨折があることがわかる。

また健側と比べて骨梁の乱れが生じており、骨頭は外側に反り、骨梁が一見くの字に見えている。

この写真は臨床で良くみます。

 

C:Cartilage軟骨

関節裂隙の狭小化の有無を確認する。

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写真は変形性膝関節症。

矢印の部分に関節裂隙狭小化を認めている。

内外側や左右差で確認する。

 

S:Soft tissue軟部組織

軟部組織の腫脹の有無を確認する。

正直まだ自身はありませんが、、、

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下記より引用

bonesetternote.com

通常肘関節では前方の脂肪組織は確認できるが、後方の脂肪組織は肘頭窩に隠れるため見ることができません。健側と比較した時、透亮像(黒く見える)が前後に開いて見える時は、関節内に液体が貯留し、脂肪組織が浮き上がっていることを示している。

「fad pad sign

Google先生に問いかけると、いろんな画像を見せてくださいます。

詳しくはそちらでご覧ください。

 

骨に限らず、レントゲン所見は解剖を理解しつつ、疑いながらみていかないとスルーすることがほとんどです。

問診・physicalをもとに、何を画像で見つけようとするのか。

その視点からいくつもの画像を見ていくことで、見る目を養うことができるのでしょうね。

 

老眼なんて言ってられませんね。

 

 

続きはまたそのうち、、、

 

 

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