飲めなかったのか?飲まなかったのか?
1000人に1人、高齢では100人に1人の疾患と言われているパーキンソン病(PD)。
PD患者が急病で入院になる場合も少なくありません。
そんな中、治療によりPD治療薬の中断することは、悪性症候群のリスクになりえます。
PDでドパミン・アセチルコリンのバランスが崩れ、様々な症状が出ていたものを、薬剤を用い、バランスを整えることで、症状改善を促しています。
しかし…
何らかの理由で治療が中断されたら…
そのバランスは崩れ、症状が再燃するだけでなく、ドパミンの急激な変化により悪性症候群を発症することがあります。
悪性症候群の症状は記載の通りですが
昨日読んだポリファーマシーの本の内容を踏まえると
薬を「飲まなかったのか?」「飲めなかったのか?」というのも重要なワードになってきそうです。
その中には脱水や、感染症、ワーニングオフなどから繋がって、、、といったことも考えなければなりません。
パーキンソン病診療ガイドライン2018|日本神経学会治療ガイドライン|ガイドライン|日本神経学会
https://www.amazon.co.jp/パーキンソン病診療ガイドライン2018-日本神経学会/dp/4260035967
また、他疾患で入院した場合も注意が必要です。
絶食などによりPD治療薬を飲めなくなった際は「置換療法」というものがあります。
治療について詳しくは聖書を読んでいただくとして、何故置換療法が必要か?は医師だけでなくNP,RNも理解しておく必要があります。